晃華学園の母体である「汚れなきマリア修道会」は1816年にシャミナード神父と修道女アデル・ドゥ・バッツ・ドゥ・トランケレオンによってフランス、アジャンの地に設立されました。創立当初よりこの修道会はその当時最も教育を必要とする子どもたちのために教育事業に携わり、今に至るまで教育修道会として世界各地で成長してまいりました。晃華学園は日本に5校あるマリアニストスクールの一つです。マリアニストスールは、教育の柱に以下の5つの目標を掲げております。
1.カトリック精神(信仰)による教育
2.質の高い全人教育
3.家庭の精神を基盤とする教育
4.奉仕・正義・平和をめざす教育
5.変化に適応できる教育
この教育理念は、現在の晃華学園小学校にも大切に受け継がれています。それは、この建学の精神が、社会情勢や時代を超えて、今の日本社会においても変わらぬ価値を提示し続けているからです。利己的な行動が社会に破綻を生み出すことに世界が気づきはじめ、そこかしこで、利他的な行動がもたらす豊かさを提唱しはじめています。
また、今の子どもたちが大人になる頃の社会は、予測の難しい先行きが不確かな時代と言われております。このような時代にあって、晃華学園小学校の目指す教育は、教育の中の不易と流行を明確にしたカトリック教育を中心とした人づくりです。そして、その教育の土台となるのがこの聖書のみ言葉です。
Love each other in the same way I have loved you.(John15:12)
晃華学園小学校で学ぶ子どもたち一人ひとりに、神様に愛されている自分自身をまず受け取って欲しいのです。神に愛されている自身の尊厳と価値を知らせ、大切な隣人と共に生きていく喜びと共に、その大きな意味をあらゆる教育活動の中で学んでいきます。
これからの時代を生きる子どもたちが、岩の上に建てられた家のように揺るがない強い土台が持てるように神様の変わらぬ愛を根っこに据えて、心の教育を行ってまいります。
また、時のしるしをしっかりと見据える確かな目と本当の知恵を身につけていくために、質の高い学習環境の中で問題を自ら見つけ、自ら考え解決していく力を養ってまいります。
これからの時代に向かって確かな人間性と学力の育成を期して、私たち教師一同、子どもたちに寄り添い祈りながら、その日1日1日の学びに丁寧に向き合っていく所存です。
学校長 片桐 有志司